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HR Column

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小・中・高の先生方と考える~ 児童・生徒にキャリアコンサルタントができること~

セミナーイベント情報

2023.04.16

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学生領域のキャリア支援を考える『キャリコンサロンキャリア教育部』が、 シェアハウス『わいが舎』の先生方と一緒に、小学生/中学生/高校生のキャリア教育の状況を知り、 キャリア支援者としてできることは何かを共に考える公開勉強会を実施しました。

活動概要

日時 2023年4月16日(日) 13:00~15:00
開催形式 オンライン開催
参加者数 約30名
企画・運営 宮木慧美、小山敦史、杉島誠(キャリコンサロン教育部)

プログラム

【テーマ】 現場を知る&キャリア支援者ができることを考える
1. はじめに(「わいが舎の取り組み」など)
2. 学校現場の「キャリア指導」の状況と課題~小学校~中学校~高校の先生方と共に~
3. 質疑応答
4. 児童・生徒にできるキャリア支援とは?を考える(グループディスカッション)
5. まとめ

スピーカー

◆野中健次さん
枚方市、交野市、池田市等の教育アドバイザーとして活動しながら
より良い教育を目指すモチベーションの高い先生たちが住むシェアハウス「わいが舎(waigaya)」のオーナーをしている。
教育者たちのコミュニティや枚方市民が1.2万人参加しているFacebookコミュニティ「枚方が好きやん」の運営もしながら地域から社会を良くしていくための活動をしている。

◆交野市/小学校 山野洋平先生
◆枚方市/中学校 岡勇太郎先生
◆四天王寺学園/伊藤元也先生
◆大学生 佐々木祐尚さん

上映スライドより(一部抜粋)

1. はじめに(「野中さんの自己紹介」「わいが舎の取り組み」)野中さんより

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2. 学校現場の「キャリア指導」の状況と課題~小学校~中学校~高校の先生方と共に~

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◆交野市/小学校 山野洋平先生

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【現場から見たキャリア教育の課題】
・キャリア教育=職業観の形成 という価値観
・職業≠目的(職業は、自己実現のために1つのアプローチでしかないはず…)
・地域や社会と教員のつながりの希薄さ
・カリキュラムありきで子どもたちの実態と乖離しがち

【現場から考える理想のキャリア教育】
・もっと教員も子どもたちも、一人一人のウェルビーイングに重点を
・教員が地域や社会ともっと接点を持てる場の創出
・地域の多様な人々にとってのごちゃ混ぜのラーニングセンターとしての学校
・「わたし」からスタートして、社会をつくる当事者としての自覚を育む
・自己選択、自己決定による「世界は自分たちで変えられるんだ」という経験

◆枚方市/中学校 岡勇太郎先生

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【中学校のキャリア教育の課題】
①キャリア形成<進路指導
②キャリア教育=職業を知ることになっている
③生きた体験や学びが少ない
④お金に関する教育が行われていない

【中学校のキャリア教育の理想像】
①自分自身のことを知る機会を作る
 →強みや弱み、得意や不得意、好きやきらいがキャリアの原点
②職業や進学=手段 よりよく生きる=目的
 →手段が目的化している現状を変える
③リアリティのある体験
 →例えば地域で駄菓子屋さんを開いてみるなど
④金融教育の充実

◆四天王寺学園/伊藤元也先生

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◆大学生 佐々木祐尚さん

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4. 児童・生徒にできるキャリア支援とは?を考える(グループディスカッション)

小グループに分かれて、キャリア支援者として小・中・高校生に向けてできることを話し合いました。各グループで出された話題は次の通りです。今後は、このキーワードをもとに更なる検討をおこなっていきます。

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参加者の声(一部抜粋)

■自分が感じてる課題とキャリアコンサルタントの方の感じる課題が同じであったので、より自信を持ってキャリア教育の変革のために活動したいと思いました。

■小・中・高校の先生から直接現場のお話しを聞くことができたり、野中さんへのこれまでの経験から先生たちのために活動されているお話しだったりと、とても勉強になりました。後半のディスカッションでは中学生に対して、自分の好きについてもっと深掘りして考えることなど、私がキャリコンとしてもやりたい活動にマッチしているなぁと感じました。

■野中さんの取り組みには感激しました。最後に野中さんが言われていましたが、キャリコンがハブになって、教育現場と企業や行政との有機的なつながりができればいいと思いました。

■小学校、中学校、高校と各先生からの現在のキャリア教育と課題について伺えて、勉強になり、またわいが舎の取り組みを知ることで、キャリア教育に携わる先生への支援を知れ知見が広がりました。

■わいが舎さん、シニアボランティアの活動をされている方などのお話を聞けて参考になりました。1から活動を始めるよりも、まず既存の活動にキャリアコンサルタントも参加させていただけると、知名度の向上や活動の広がりに繋がると思いました。

■実際の現場の方達の状況や想いに接する機会を頂けて感謝です。野中さん、先生方の熱い気持ちが伝わってきて、心に響きました。想いを行動に繋げて行きたいと強く思いました。

■とてもいい学びになりました。わいが舎の活動にもすごく興味がわき、また教育現場でのキャリア教育への熱い取り組みと課題、そこに対するキャリアコンサルタントとしてできること、使命などとても充実した時間になりました。塚田さんのおっしゃったとおり、これで終わりではなく始まりとして、今後も社会に対するキャリコンの存在価値を高めていきたいと思います。

■「キャリア」というワードの受け止め方が、世の中ではそれぞれであるということを知りました。まずはその目線を合わせることが大切と思いました。教育の場では本人だけでなく保護者、家族を巻き込むことも必要であると再認識しました。普段の視野から違う観点で考える機会をいただきました。ありがとうございました!

■教育現場のお話が聞けて、外部団体として学校に関わっている立場から、今後のアクションの方向性がより明確になりました。学校、企業、地域のつながりを拡げていけたらと思います。 

■課題意識の高い方々のリアルなお話を聞くことができ、とてもためになりました!

■キャリア教育についてさまざまな視点から意見交流できて、とても刺激的な有意義な時間でした。

■教育現場の現状を各段階で知ることができ、その課題を解決するための考え方、大変参考になりました。

■実際に先生方から学校現場でのキャリア教育の課題についてお伺い出来たことはとてもよかったです。キャリア教育=進路指導というような考え方が未だにある事に、何十年も前から全く変わっていないなあという感想を持ちました。社会ではセルフキャリアドック導入やキャリアコーチングのサービスなど自分のキャリアについてしっかり向き合うように変化していっている流れの中、教育現場ももっとスピーディーに改革をしていかなければいけないと思いました。そのキーとなるのが先生方へであり、まずは、今日ご参加いただいた先生方のようにキャリア教育の重要性と変革の必要性を理解していただける先生を沢山増やすことが、子どもたちのためになるのかなあとも思いました。

■生きるためのキャリア教育の授業がもっと増えて行けばいいと思います。しかし現実ではまだまだ難しい壁があるんだなと感じました。

■色んな現場で働かれているサロンメンバーと交流し意見を交わすことで、キャリア教育について改めて再認識できたので、大変貴重なお時間でした。皆さまが士気が高くて良い影響を受けることができ、良かったです。ここから、仕事に繋げていくことができたらいいなと思います。

■小学校~高校のキャリア教育にすごく関心があり参加しました。実際に現場の状況や発表された先生方が目指されているキャリア教育をお聴きできて大変勉強になりました。普段の仕事で産前産後夫婦向けセミナーをしていて、その中で受講者自身の価値観を知る自己理解のワークをしています。そして、夫婦二人で価値観をシェアして他者理解を促します。
ほとんどの方が自分の価値観を考えたのは初めてだし、パートナーの価値観を知るのも初めてで、すごくいい機会のなったと感想に書かれます。(今までの夫婦げんかの原因が判明したりします)
セミナーをしていて、人生のもっと早い段階の中学生や高校生で自己理解できる機会やライフイベントを含むライフキャリアデザインをイメージできるキャリア教育が必要だなと感じていました。キャリコンがそのサポートができればと思っています。