2023年3月決算以降に上場企業で有価証券報告書での人的資本開示が義務化されるなど、人的資本経営が本格的に始動しています。

人的資本経営においては個人の活躍支援とキャリアの自律が決定的に重要であり、キャリアコンサルタントによるキャリアコンサルティングは人的資本経営の実現における重要な要素となり、ダイバーシティ課題の把握や人材育成の支援などが行われています。

400名を超えるキャリアコンサルタントが登録する団体である「キャリコンサロン」では、団体の運営に当たって人的資本経営の手法を採り入れています。

そして、2023年5月8日に企業ではない、登録者の自律的な組織における初の本格的な人的資本の情報開示を行いました。内容は、人的資本可視化指針の体系に則って開発した手法を用いています。

2022年8月に、人的資本の可視化の統合的なガイドラインとして、政府より「人的資本可視化指針」が公開されました。内容として、独自性と比較可能性を重視し「人材育成・エンゲージメント・ダイバーシティ・流動性・健康と安全・労働慣行・コンプライアンス」の7項目が組織を把握する指標として示されています。また様々な国際指標等は例示として挙げられ、いずれかの指標に偏らず、組織にとって適切な内容で経営の効果性を向上させることが示されています。

キャリコンサロンでは、企業ではない、志と自律的な個人で結びついた組織にも人的資本経営が有効であると考え、外部パートナーも交えて団体運営と分析の手法として開発し実践を行ってきました。人的資本経営の時代に対応し、いっそう強力に個人と組織を支援し、またキャリアコンサルタントが人的資本経営を深く理解することも目的としています。

キャリコンサロンでは、今回の人的資本の情報開示を機会にさらに広く個人と組織への支援を拡大し、外部の様々なパートナーと共に、人的資本経営のいっそう有効な実現の支援を行って参ります。

【概要】
名称 　　：「キャリコンサロン　人的資本レポート2023」
ページ数 ：全32ページ

企画運営：HRラボ株式会社
分析支援：フォレストコンサルティング経営人事フォーラム

本件に関する問い合わせ先：キャリコンサロン事務局（https://career-salon.jp/）