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HR Column

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中高校生向けオンラインプログラム、「進路コーチング」9月よりスタート!

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2022.09.01

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 こんにちは、HRラボ代表の塚田亜弓です。これまでHRラボでは、企業で働く従業員さん向けのカウンセリングをメインに事業を展開(実績1,000社以上)してきました。そんな中「コロナ」×「はたらく」の急激な変化に直面し、キャリア相談が急増。メンタル不調、うつ病、自殺など、いのちに関わる相談も増加し、「個々人の自己肯定感の低さ」という根本課題に向き合うこととなりました。

中高校生向けオンラインプログラム、「進路コーチング」9月よりスタート!

 コロナ禍でキャリア相談が急速に求められるにも関わらず、相談に乗ることができるスキルを持ったキャリアコンサルタントからは「仕事がない」とまだまだ嘆きの声が寄せられる現状を目の当たりにし、専門家が活躍する土壌づくり、雇用機会の創出と拡大が、HRラボのミッションであることも強く再認識することとなります。コロナ以降は、より積極的にキャリアコンサルタントの活躍の場を作ることに力を入れてきました。

 そのうちの1つのプロジェクトが9月にローンチとなる、株式会社ベネッセコーポレーション(本社:岡山県岡山市、代表取締役社長:小林 仁、以下「ベネッセ」)とHRラボが共同運営する中学生、高校生向けオンラインプログラム「進学コーチング」です。

キャリア(≠仕事)サポートで自己肯定感アップ

 キャリアという言葉を聞くと、仕事の経歴を思い浮かべる方は多いでしょう。実はキャリアを考えることは「どんな仕事に就くか」を考えることに留まらず、核は「自分の強みを発掘し、どう生きるか」を考えるところにあります。自己肯定感を高める作業そのものなのです。

 コロナ禍のキャリア相談で見えた自己肯定感の低さを根本的に解決するためには、キャリア相談の対象を「働いている人」に限定せず、もっと多くの方、特に就職前の学生の段階にこそキャリア(≠仕事)について考える機会を提供することが必要であると考えました。
 学生の皆さまの自己肯定感を高め、自分の納得する生き方をサポートしたい、HRラボと長年中高生の進路をサポートしてきたベネッセの想いが重なり、新規事業開発に着手、ローンチの運びとなりました。

「自己理解」「社会理解」「実行力」を高めて進路実現

 「進路コーチング」は月初めにさまざまな職種を知るためのキャリアナビゲート動画が配信、その後、個別コーチング、月ごとのテーマにそったライブ授業、個別フィードバックがワンサイクルで毎月行われていきます。コーチングによって「自己理解」「社会理解」「実行力」を段階的に高めることで、納得のいく進路を見つけ、実現する力が養われるのです。

 進路は受験前に慌てて「文系か理系」と考えるものではありません。まずは自分を知ることから、ゆっくりと時間をかけていくうちに見いだしていくもの。そうした思いから「進路コーチング」では高校受験や大学受験にはまだまだ時間のある中1から受講が可能になっています。キャリアコンサルタント伴走のもと自己理解を深めることで、自分の中にしかない人生の指針を見出していくことができるのです。

 「学生さんの支援をしたい」というキャリコンが多い中、実際には外部から携わることが難しい領域だったのがキャリア教育です。今回のプログラムでは、これまで難しかったキャリア教育の分野にキャリアコンサルタントの活躍の場を広げることができました。コーチンングを担当するキャリアコンサルタントには、当社が主宰する「キャリコンサロン」所属の方から50人を選抜。サロンでの募集には、定員を大幅に上回る応募があり、キャリアコンサルタントの方々の熱意を感じる結果に喜びを感じると共に、新たな挑戦のスタートに身が引き締まる思いです。

 学生さんから学ぶことも多いのがキャリア教育の分野。キャリコンの方には仕事として、学びとして、それ以上に若い人の支援に価値を置いてほしいと考えています。「将来に漠然とした不安があって誰かに相談したい」「自分の考えに自信が持てないのでアドバイスがほしい」多くの中高生が悩みを抱えている中、キャリアを導くプロとしてキャリコンが力を発揮できる場を、どんどん広げていけたらいいなと思います。

ひとりひとりにキャリアコーチが伴走する世界を

 中高生向けのセミナーに登壇させていただくことも増える中で感じるのは、「進路どうしたらいいですか?」「どうやって決めたらいいですか?」と、自分のことを決められない、好きなこと得意なことがわからないという方が多いということです。

 しかし、学生に考える力や主体性がないというわけではありません。むしろ、大人が思っているより、大人なのです。これまでに、自己理解をする時間を持つ機会がなかった。ただそれだけなのです。自己理解の機会を持てなかったのに、進路を決めるときになって問われても答えられないのは当然です。そして、ひとりで自分を深堀りすることは困難を極めるでしょう。

 「ひとりで」ではなく、「一緒に」
 「すぐに」ではなく、「じっくり、ゆっくりと」

 どう生きるかはそうして、考えていくものです。賢い答えを出そうと頭で考える方が多く見えますが、もっと感情に素直になって「役者になりたい」「人を笑顔にすることがしたい」なんて、考えて言葉に出してもいいのです。こんなこと言わない方がいいと飲み込んでしまったところに、未来が潜んでいたらもったいないですよね。

 本心を掘り起こし、フラットに話を聴くことができるのは、対話スキルと知識を兼ね備えたキャリアコンサルタントだからこそ。
 今、中高校生は全国でおよそ620万人※。ひとりでも多くの学生がキャリアコーチングに出会い「幸せな人生は自分でつくれる」という希望を持てるよう、キャリアコンサルタントの仲間と一緒に邁進していきたいです。若い世代のひとりひとりの人生に、キャリアコンサルタントが伴走する。そんな世界を作っていきたいと考えています。