キャリアコンサルタントに関するコラムや最新情報など随時更新しています。
定着
2021.09.01
「浅井塾」参加者には毎月のレッスンだけではなく、オンラインコミュニティにて、イベントや学び合いの場の提供、そして定期的な人事コラム配信などを予定しております。今月のコラムを公開いたします!
私はNTTコミュニケーションズで、その年に50歳になるベテラン数百人と毎年、キャリア面談を行ってきましたが、その多くは英語ができません。当然です。英語ができなくても活躍し続けることができた会社だからです。
しかし、グローバル時代となった今、幹部や上層管理職、そして若手社員は当たり前のように流暢な英語を使いこなし、海外との会議は20代の若手社員と30代の若手管理者、そして海外勤務経験のある40代の上層管理職といったお決まりのメンバー構成。いちばんのボリュームゾーンである40代、50代の一般社員は誰ひとり、会議に入っていないという異様な風景です。
そして、40代、50代のベテランはと言うと、英語ができる上司と部下の間に挟まれ、英語で書かれた会議資料に戸惑う日々。外国籍社員とすれ違っても、挨拶ひとつできない。そういう私も、自分の部署に日本語ができないベトナム国籍の社員が着任したとき、コミュニケーションをとるつもりで「Can you speak Japanese?」と聞くべきところを「Can you speak English?」と聞いてしまい、本人には首を傾げられ、若手からは大笑いされるほどの英語音痴です。
そして、私のこの無様な状況を笑えないベテランたちは、キャリア面談時に持参するキャリアデザインシートに「中学英語の復習を始める」「TOEICで800点を目指す」など個々のレベル差はありますが、なんと2人に1人が英語習得の目標を掲げてくるのです。
これまで英語ができなくても十分に活躍することができた社員が、50歳を過ぎてから次々と英語の学習を始めようとする。果たしてこの目標は、企業内キャリコンとして「イイね!」と言ってあげるべき選択なのでしょうか?
何歳になっても学び続けるのは良いことです。が、今、中学レベルの英語しかできない50代が、いろいろな時間を犠牲にしてまで学ぶべきものとして「英語」を選択することに私は甚だ疑問を感じています。
なぜなら、面談をした数か月後には、約3割の人が勉強を止めてしまっており、何とか続いている7割の人も当初、目標に掲げたほどの成果が見られてないからです。私が特に問題視したいのは後者。成果が出ないのに勉強をし続ける人たちです。
英語の習得は莫大な時間がかかります。例えばTOEICの点数なら1点上げるのに3時間の勉強量が必要だと一般的に言われています。そうすると中学レベル(=300点と仮定しましょう)の人が仮に800点を目指した場合、1,500時間を要することになります。盆も正月も欠かすことなく、毎日1時間勉強し続けることができたとしても4年の歳月が必要。800点に到達したと思ったら、もうすぐ定年、というのではシャレにもなりません。
そんな中、私が面談をしたベテランの中には、1年3カ月で280点→795点に上げた社員がいましたし、320点→450点になるまでに3年もかかったけれど、これが「楽しい」と言って続けている人もいますので、決して学ぶことを否定しているわけではありません。
しかしながら、このように短期で習得できた人、或いは、学ぶこと自体に喜びを見出すことができた人というのは、ほんのひと握り。たまたま語学の才能に恵まれていたか、選んだ勉強法がよほどマッチしたかだと思います。
巷には「2カ月で300点アップを保証!」と豪語するスクールやアプリ、本なども出ているようですが、それはTOEICの点数を上げるテクニックを教えることが多く、本当の意味での英語習得とは違うという話を聞きます。そりゃそうでしょう。もし、本当に2カ月で300点アップ相当の語学力が身に付くのであれば、すべての進学校や大学予備校の必須科目になっているはずです。そう考えると、やはり短期間で語学を習得するのは不可能と考えた方がよさそうです。
若手とベテランの決定的な違いは、
・・・
続きは、浅井塾コミュニティ内にて、公開しております。
浅井塾コミュニティ内では、気づきをご共有したり、自分に引き付けて考え、
言語化したりすることでより学びが深まると思いますので、
お読みいただいた感想をシェアしていきましょう。
3月10日(水)「浅井塾」開講プレイベント~ミドルシニア層のアップデートを実現する『人事担当の5つのしかけ』には、たくさんの方にご参加をいただきまして、ありがとうございました。また早速多くの方よりお申し込みやお問い合わせをいただきまして、大変感謝しております。
特に浅井氏から説明のあった「『ビジトレ』には、まだ自分のノウハウの5%ほどしか書けていない」という言葉…多くの方から反響をいただきました。その残りのまだまだ書ききれていない部分を、この浅井塾ではシェアいただこうと思っています!ぜひご期待ください。
1
2
3