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キャリコンインタビュー
2024.11.21
11月某日、HRラボ代々木オフィスに川崎市立金程中学校の生徒さん7名が職場見学に訪問くださいました。金程中学校では、さまざまな職業を知ること、働く人と対話し働く人の思いやリアルを体験することを目的とした総合授業の一環として企業訪問を取り入れています。
雨で冷たい日となった当日、生徒のみなさんは緊張しつつも、元気に訪ねてきてくださいました。「部活動は何をしている?」「この先どんなことがしたい?」森田マネージャーからのアイスブレイクで緊張も少しほぐれたところで対談が始まりました。
代表塚田亜弓(以下、塚田):
会社やお店を運営するうえで欠かせない4つの柱として、「ヒト(人)・モノ(物)・カネ(金)・情報」があると言われています。HRラボはその中の「人」の部分に関わる仕事をしています。
会社やお店を動かすためには、働く人が必要です。例えば、学校で先生がいないと授業が進まないのと同じで、お店や会社も人がいないと成り立ちません。いいアイデアを出し合える人、一生懸命に働いてくれる人がいることがとても大事です。企業にとって「人」こそが財産です。
「大事な人が辞めずにずっと働いてくれる働き方とは?」「どんな人を採用すれば働く人も会社もよい状態になるのだろう」そんな企業の課題解決に取り組むことや、働いている人たちのお悩み相談などサポートをしています。
1日の大半を占める働く時間が、ただ辛いだけのものになってしまったら、人生全体が苦しくなってしまいます。だからこそ、自分に合った好きな仕事を見つけ、生き生きと働ける人を増やしたい。そして、企業と働く人がともに笑顔になれる環境を作りたい。ひとりひとりが幸せな人生を描けるよう、そのお手伝いをすることが、私たちの使命です。
マネージャー森田鉄平(以下、森田):
HRラボではキャリアチェンジのサポートもしています。
私はグラフィックデザイナーとしてキャリアをスタートさせ、15年ほど広告業でデザイナーとして働いた後、HR領域にキャリアチェンジしました。学生時代をいれると20年近くやってきたデザインの世界からHRへとキャリアを変えるには踏ん切りが必要だったのを覚えています。そのような経験も踏まえ「自分のキャリアを自分で作ること」をサポートしたいと思い、この仕事をしています。
塚田:
学生時代、私は進路や就職に迷い、何を選べばいいのか分からず、途方に暮れることがありました。家族や教師は支えてくれましたが、もっと客観的で、キャリアの専門知識を持った人がそばにいてくれたら、あの時もう少し自信を持って前に進めたかもしれない。そんな想いが、今の私の仕事の原点です。
その後、人事業界での経験を通じて、人が成長していく瞬間に立ち会う喜びや、柔軟な働き方がもたらす可能性の大きさに心を動かされました。「誰もが自分らしいキャリアを描き、安心して働ける環境を作りたい」その想いが次第に膨らみ、28歳でたったひとり、この会社をスタートさせました。
始めは不安もありましたが、少しずつお客様が増え、信じ合える仲間が増え、今では好きな仕事を、好きな人たちと一緒にできる幸せを感じています。でもその根っこにあるのは、学生時代のあの頃の自分です。だからこそ、キャリアに悩む人たちに寄り添い、その人が自分らしい道を切り開くお手伝いをしたい。そんな想いを大切に、これからも全力で取り組んでいきます。
塚田:
過去の成功パターンを活かしつつ、柔軟な発想で新しい挑戦を取り入れることを大事にしています。たとえば、「こういう人が入ったら面白くなるかも」「こんなやり方を試してみたらどうだろう?」といったアイデアを、お客様と一緒に考えながら進めます。
そのために、お客様の会社のことをよく理解し、実際に現場で働く人たちと話をしたり、課題をじっくり観察したりしています。こうして、その会社に合った方法を一緒に見つけていくのです。
また、他の会社の成功例や、世の中の新しい流行からヒントを得ることも大切です。ただ改善するだけでなく、「もっと面白い組織に進化させる」ことを目指して、いろいろなアイデアを形にしています。
森田:
本来、同じ目的を持って集まっているメンバーなのに、いざはじめてみると違う方向を向いているということがあるとき、組織として動きづらく課題感を強く感じます。そんなときには目的に立ち返り、目的の再確認と合意を全員でするということに時間をかけるようにしています。スタッフの目的をひとつにまとめ、目的を達成させることが管理職として一番難しいところであり、やりがいでもありますね。
塚田:
ここまでも触れてきたように、私たちが大切にしているのは、企業や相談者の方々と一緒に解決へ向かう姿勢です。コンサルタントとして、机の上でアドバイスをするだけでなく、現場に行き、お客様と共に汗をかいて解決の糸口を探っていきます。お客様と対等な関係を築き、一緒に取り組むという姿勢がHRラボの大切にしているところです。
対談の後、代々木のシェアオフィスも見学いただき、弊社が取り入れているコアワーキングやリモートワークという働き方についてご紹介させていただきました。
対談が始まる前のアイスブレイクにて、これからしたいことを伺った際、生徒さんたちから返ってきたのは「食に関係する仕事がしたい」「水族館で働きたい」「花を扱う仕事と、イラストレーターを兼業したい」「人と関わることがしたい」など、「好き」を仕事にしたいという純粋な思い。未来への希望が詰まった回答にキャリアをサポートする仕事の原点を見た気がしています。みなさんが高校、大学、就職と進む中、どのような働き方を選択し、自分だけの幸せな人生を構築されていくのか楽しみでなりません。
HRラボは今後も中高生の職業訪問の受け入れを積極的に行ってまいります。10代のみなさんのこれからのキャリアを応援してまいります!
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