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セミナーイベント情報
2023.03.15
キャリアコンサルタントコミュニティ「キャリコンサロン」のメンバー限定企画。現在講師をされている方、講師をやりたい方が、お互いのことをシェアしながら、学び合う勉強会です。
第18回目のセッションは、『新入社員研修の心得』を取り上げました。
日時 | 2023年3月5日(日) 10:00~11:30 |
開催形式 | オンライン開催 |
参加者数 | 約50名 |
ファシリテーター | 杉島 誠(キャリコンサロン研修部 部長) |
1. はじめに
2. 新入社員の思い出を語ろう/自己紹介
3. 新入社員研修の視点/発注する人事の視点
4. 『現役研修講師の工夫』パネルディスカッション
5. 今日の振り返り
新入社員研修を実施する際に工夫をしている点について、4名の登壇者に以下5つのテーマを伺いました。受講生一人ひとりへの配慮、当日を迎えるまでの講師の努力など、多くの気づきがある充実した内容となりました。
【登壇者】
小林 慶聖さん、中川 倫子さん、前川 隆昭さん、伊澤 幸代さん
・1人リハーサル(研修は準備が8割+瞬発力)。
・体調管理、喉のケア、ヴォイストレーニング。
・受講者の情報を事前に熟読。
・自分が担当するのはスキルよりマインド教育、その趣旨を心に刻みます。
・特別なことはないですが、歓迎の気持ちは強く持っておきます。
・笑顔には気をつけて、口角は意識的に上げるようにしています。
・まずは入社の感謝を伝える。
・ここにいてどんな話をしても大丈夫、という心理的安全性。
・アイスブレイクは今の気持ち(楽しみなことと不安なこと)をまず聞きます。さらに名前とその由来も話もてらいます。
・最初に研修の目的を明確にします。以下の2点です。
①「組織人」としてのマインド(思考・心構え)の必要性を理解する。
②プロフェッショナルな「組織人」として成果を出すために、身につけるべきマインドを理解し、それを応用できるようにする。
・学生(依存)→社会人(自立)→組織人(相互協力)という成長過程を説明し、特に組織人として「組織を活用して成果を出す」ことの重要性を強調します。
・ワークは、「先輩が話を聞いてくれない」「急に会議案内を出すよう言われた」「配属先が希望と異なる」など、ありがちなケースを考えてもらいます。
・受講者の発言や行動を一人一人記憶しておき、フィードバックする。
・全受講生へのフィードバックは、受講生の心理的安全性を高めるだけでなく、主体性も高めることに繋がる。
・自分の失敗ネタ(タイムマネジメントの意識欠如)
・受講者情報をしっかり伺うこと。
・人事の方との密なコミュニケーション。
・その企業様が求めていることを的確に読み取る。
・企業内なので、会社の企業理念やその工場の特性をしっかり伝えます。
■一人ひとりの受講生を気にかけ、承認すること、変化をフィードバックすることが大事だと改めて感じました。随所で温かいメッセージ・厳しめのメッセージを伝え、社会人としてのマインドを作ってもらえるよう、工夫したいと思いました。
■登壇者みなさんの根底には、これから社会に出る新入社員への「あたたかい励ましとエール」があることが伝わってきました。未経験の私にも、リアルに想像できるような具体的な内容を教えて頂き感謝です。
■採用選考のプロセスでは競争相手だった新人のみなさん。同期社員として連携していくために「心理的安全性」のコンセプト・実践方法をしっかり伝えておくこと、特に重要と思いました。
■冒頭に企業における新人研修へのニーズも変化していることを整理いただき、常に自分もアップデートし続けねばと思いました。
■学生から社会人へ立場が変わること。組織人としてのマインドセットが大切。「学生ピラミッドの頂点⇒社会人ピラミッドの底辺」。グループディスカッションでは、Z世代への関わり方、最近の事例などざっくばらんに会話ができて、楽しくもそこでも多くの気づきが得られました。
■新入社員にとっては、たった一度の新入社員研修。その責任を果たすために必要なマインド作りについて深く学べました。
■いつも沢山の学びの機会をありがとうございます。小林さんの言葉にあったように、その日行う研修は唯一無二の経験なのだということを心に慢心は捨て、全てに配慮できる余裕と工夫を続けていきたいと感じました。
■「自分自身での意味付け」が研修だけでなく、今後の社会人人生においても非常に重要なことであると再認識しました。「仕事=面白くない、我慢するもの」とイメージしている新人がいたら、仕事を楽しむ前向きな姿勢が大事であることを伝えたいと思います。
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