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セミナーイベント情報
2021.10.18
キャリアコンサルタントコミュニティ「キャリコンサロン」のメンバー限定企画。現在講師をされている方、講師をやりたい方が、お互いのことをシェアしながら、学び合う勉強会です。
第12回目のセッションは、『研修を依頼する企業担当者のホンネ』を取り上げました。
日時 | 2021年10月17日(日) 10:00~11:30 |
開催形式 | オンライン開催 |
参加者数 | 約60名(キャリコンサロン研修部メンバー) |
ファシリテーター | 杉島 誠(キャリコンサロン研修部部長/キャリコンサロン) |
◆パネルディスカッション
「研修を依頼する企業担当者のホンネ」
・北村晶子さん:不動産系テック企業人事本部組織開発グループ
・平岡真澄さん:グンゼ(株)人財開発室人材育成担当マネージャー
・海見麻琴さん:三井住友海上火災保険(株)中国本部人材育成担当
◆グループディスカッション
研修講師に大切なことは何か?&これから伸ばさないといけない力は?
(北村さん)
・自社のリソースの有無で考える(自社内では足りない専門性/パワーの問題/外部の方が言うと響くよねという内容)
(平岡さん)
・社内でも異動がある社内でリソースを持っていても引き継げないものもある。一定の品質レベルであるものは委託する
・内製化であたってもパワーが足りないもの
・高度なマネジメントスキルものもお願いをしていく
(海見さん)
・講師自体に価値がある時にも依頼する「青学大の原晋監督」など、人に魅力が出る場合
・専門性の高い分野⇒イノベーションがテーマの際に、そちらを経験や専門性がある方
(平岡さん)
・あまり詳しくは言いすぎないようにもしている。詳しく言いすぎると、研修会社が合わせに来てしまうときもある。提案力も含めて期待をしている。
(海見さん)
・現在の課題と未来の姿(研修後の姿)は伝えていく。一方あまり細かく指定はしない場合も多い、自分達が思っている以上に出てくる提案に期待もしている。
・また、講師の打ち合わせができるかどうか/講師を選定する際には「受講生を巻き込む力」
(北村さん)
・細かくよりは、テーマでお話をしていくようにしている。受講生の状況は詳しめに伝えていく。
(北村さん)
・まずは研修会社を選定する際に、内部で得意分野などを考慮して選定をする。
・提案をしてくれる際に、課題やテーマに対してどういうアプローチをしていくかを明確に出してくれるところが良い
・営業担当の力は大きな要素。講師との橋渡しやコンサルティング力として、この力は重要
・会社のお金を預かって研修をしている身として、1研修50万円の価値をどう出せるか?
(海見さん)
・アンケートだけではなく、受講生をその後に1カ月後、3カ月後、6カ月後と追っていく。そのプロセスも見ながら評価をしていく。いい研修の際には研修のフレーズやエピソードが必ず残っている。「魂の震える瞬間を覚えている」そういったものはある。そういう方はリピートする。
(北村さん)
・専門性が高く、多くの事例の中から選んでいる講師・研修会社。
・その方のブランディングが立っている。そしてフィードバック力がある。特に、フィードバックは、受講生の目線に立ってクリティカルにフィードバックできる力。
(平岡さん)
・我がごととして、メンバーと一緒に学んでいこうという姿勢のある方。第三者的な位置ではなく、一緒にこの会社の課題に取り組もうとする姿勢。これは大事だと思う。
(海見さん)
・先生と生徒みたいな印象の場合はあまりよくない。場の一体感含めて作ってくれる。
・受講生自身が考える時間が少ない研修を作られる場合。
・自分の成功エピソードばかりをたくさん語れる人。講師の成功例ではなく、受講生の成功例に繋げてくれる人。
・自社のことを調べてきてくれていない人。
(北村さん)
・手を抜く人。継続的にやるときに、微妙にスケールダウンする場合。
(平岡さん)
・うちでは、ある一定以上続く場合、どこかで講師は交代も含めて考えている。
・視点が低い人。その領域の経験が少ないのだろうなと感じることはある。
■本日はありがとうございました!研修発注と内部講師をしているので、経営部門との研修レベルとゴールのコンセンサスがとれているかどうかは重要なポイントだと思いました。
■発注する側も研修を提供する側も、事前にストーリーを共有することが大切だと改めて痛感しました!
■多様化が進む世の中で、どんな業界、どんな職種でもコンサル力や人間力が必要なんだなぁと改めて感じました。また、私は企業の営業のマネジメント職ですが、魂の震える言葉や受講生を巻き込む力、自分事化させていくことなど、マネジメントしていく上で参考になることもたくさんありました!
企業人事の方の想いを聞ける貴重な機会を本当にありがとうございます!!
■今日は特に2点の気づき学びがありました!
①講師自身が会社の一員としての意識があるかどうか。「あなたたち」ではなく「私たち」「御社」ではなく「我社」。
②どこまでいっても受講生が主役という観点で自分事で考えさせられるか。講師自身の成功体験<受講生の成功体験を引き出して今の業務にブリッジングさせる事。
また毎回杉島さんの引き出し方広げ方はとても勉強になっております!杉島さんを見てるだけでも価値のある時間です!本日もとても良い学びだったので学びだけにせずに、自分事として捉え実践に移していければと思います。
■北村さん、平岡さん、海見さんに共通していたのは、人材育成の大切さや自社の問題点、受講者に少しでも学んでもらいたいという想いを受注企業にしっかり伝えたい、受注企業もそれを汲み取ってほしいということでした。発注企業によっては、担当者にそこまでの熱量がなかったり、毎年やっている研修の一つを無事に済ませる程度の意識だったり、受講者ではなくて上司を納得させることが目的だったりするケースあり、もったいないと感じることがあります。皆さんのような会社からお仕事を受けることで成長できるし、多くの価値があるように感じました。
■「研修を依頼する企業の『ホンネ』」は、めったに聴けるものではありません。本日紹介いただいた内容は、自分への「警鐘」を含め、大いに参考になりました。
■3名のパネラーの方からリアルなお話を聞けて大変参考になりました。研修を担うことはコンサル力も必要と感じました。ブレークアウトルームでの参加者さんとのやり取りでも中身を深められました。クライアントとは研修効果を事前に具体的にすりあわせる必要性を話しました。研修をする側として質を担保する一方で、クライアントには過剰に期待されないように役割を明確にするなどの観点、参考になりました。今日も新たな学びをいただきました!
■本日はありがとうございました。初めて研修依頼される企業様のお話を伺いましたが、とても濃い内容でした。外部講師であっても企業様と同じスタンスに立つ、受講者を主役にする、自分事にさせる、聞いて終わりでなく聞いたことを長く活かせることが大切。巻き込み力がとても重要だと感じました。
■講師として常に相手のことを考え、そして期待に応えることが求められる中、日々変わりゆく状況に対応するための努力が必要だと感じました。誰かに注意されることも少ない中で、「受講者を巻き込む力」「品質レベルの維持」「クリティカルなフィードバック力」など大切なキワードは常に大事にしたいと思いました。そして主役は誰か。受講者であることをわすれず、見直しをしたいと思いました。めったに聞けない本音。ここだからこそですね。
■普段担当しているものが中小企業向けの小規模な研修で、事業主の方が研修自体に理解が浅いケースも多く、内容はお任せということも度々あります。
自分なりに一定の品質を保てるよう考えていましたが、本日のお話の中で事業主への働きかけや受講生への配慮について見直すべき点が多く見つかりました。企業の大きさの違いにとらわれることなく、本日お伺いした内容を是非活かしていきたいと思います。
■北村様、平岡様、海見様の熱い思いを感じ、貴重なお話を伺いながら身が引き締まる思いでした。その思いに応えられるよう人事の方々と一緒に研修も作り上げていきたいと思います。
■私は普段営業職ですので、お話しを伺っていて、仕事を取るにはどの業界も、顧客のニーズを聞く力もさる事ながら、持ち帰った案件についてどれだけ社内のリソースを活用して、顧客に提案していく力が大切だなぁと感じました。
また、研修会社のコンサルティング能力と講師の能力は別物で、これらの組み合わせを考慮しながらの発注は、発注側もかなり大変だなぁと思いました。そして講師として独立して活躍したいなら、コンテンツも大切ですが、営業力、コンサルティング力そしてさらに柔軟な対応力も必要だと思いました。なかなか大変な世界です。大変勉強になりました。
■研修講師としての力+本質的な課題解決力を高めるために数ヶ月前からベンチャーの研修会社のコンサル営業として動いている私にとって今回は神回でした。人事の皆様の研修会社や講師に関する情報収集方法にはじまり、研修会社や講師に何を期待しているのかの生のお話は非常に参考になり、明日から取り入れたいことが満載で、終了後、即アクションポイントを挙げていました。研修後の効果に関するお話の中にあった「魂が震える点があったか」という言葉も印象的で、課題に合わせてどんなキーメッセージを設定し、受講者を巻き込んで伝えていけるかというのは、会社であれば営業とデリバリーが連携してつくりあげる(一人で受注する場合は自分でつくりあげる)最大のポイントだなと改めて認識しました。
■パネラーの皆様に「どのような研修が望まれていて、どのような講師が望まれるのか」を聞かせていただけたことが、これから研修講師をやりたいと考えている私にとってまさに『自分事』として考える機会になり、財産になりました。まずは自分の売りを理解することからですが、営業力、傾聴力、フィードバック力などスキルアップできるように努めたいです。
■人事側のお話を聞く機会などなかなかないので大変ためになりました。そしてこれから研修講師を目指す身としては身が引き締まるといいいますか、正直ビビりました(笑)これから精進していきたいと思います。
■登壇スキル以上に受講生や人事担当者の立場で考えられる力を高めないとと思いました!ブレイクアウトでご一緒になった方も、研修発注のご経験者でしたが3割ぐらいは微妙な講師だったと聞き、驚きでした。でも逆に言えば、相手の立場に立てるだけで上中レベルには達せられるんだと見通しが持てました。
受講生と人事担当の立場になったつもりで、理想の講師像を考えてみます!自分語りをしてしまう講師よりも、受講生にどれだけ力を発揮してもらえるかというお話を聞き、名選手、名監督にあらずという言葉を思い出しました。
■「期間、機転、気分」この3点がしっかりとマッチする研修が大切と学べました!皆様ありがとうございました。
■本日も、なかなか他では聴けない、具体的なお話をありがとうございました。
専門性・ブランド力(必ずしもキラキラしたものでなくても)+リサーチ・想像力の大切さを痛感しました。同時にハードルの高さも感じました。精進が必要ですね。
■これから、講師を始めようとしている自分にとって、率直な感想は、「自分にできるかな?」でした。特に受講者を巻き込むことってできるのかな?と今から不安です。その中で3人皆さん共通するのは、発注側の企業の課題や目標をしっかり理解し、その先の新しい気づきを自分らしく表現できる講師が求められると言われていたとじゃないかと感じました。指針を教えてもらい、少しは自分の気持ちは楽になりました。
■本日は、研修を依頼されている方々からのリアルなお話を聞かせていただきましてありがとうございました。話す事が得意分野だからといって講義中心では受講者の心には響かないし、変化もないことがよくわかりました。また、発注側の意図を理解し、何を求められているのかを実行できる講師に依頼が集中するのですね。今後、講師を目指す私にとって、とても参考になるセッションでした。
■社内では見えづらい課題をいかに外部から客観的に引き出せるか、そのコンサルティング力であったり、受講者の印象にのこるフィードバック力の高い研修づくりが大切だと知りました。さらに研修を発注される側の皆さまの熱い思いが知れて、貴重な経験でした。
■企業側の考えや視点をお話いただき、大変参考になりました。講師をする際、当然その分野での専門性も問われますが、何を求められているのか、どのように伝えるテクニックを持っているのか。幅広いスキルが必要だと感じ、改めて自身を振り返るいい機会になりました。また、このように学ぶことの楽しさも感じています。ありがとうございました。
■研修では受講者が主役であること、受講者が自分事としてとらえることで、研修発注の際の目的を達成できることが、ぶらしてはいけない大事なことなのかな。と思いました。人事ですが外部発注はしたことがなかったので、人事としても勉強になりました。ありがとうございました!
■研修講師に求められる資質、能力、熱意について3人の方から教えて頂きました。私は、社内でしか研修講師をすることがないので、その辺りの意識なくやっておりました。反省です。緊張感を持ってやらないと、外では講演出来ませんね。
■3名の方の研修への熱い思いが伝わってきて、参考になりました。「クリティカルにFBできる力」、「受講者を主役として自分事化させる」など気づきがありました。貴重な研修時間を自分の引き出しや自叙伝話で使ってしまいBORに介入せずに休憩している不本意な講師も思い出してきました。
■研修を依頼する方の熱い思いを伺う機会をいただけてとても良かったです。講師としても、依頼する側の思いに共感すること、自分ごととして本気で取り組むことが重要だと思いました。大変勉強になりました!
【パネラー】
■北村晶子さん(右下):不動産系テック企業人事本部組織開発グループ
■平岡真澄さん(左下):グンゼ(株)人財開発室人材育成担当マネージャー
■海見麻琴さん(左上):三井住友海上火災保険(株)中国本部人材育成担当
【モデレーター】
■杉島誠(右上):(株)ベネッセコーポレーション人財本部人財開発部
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