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事例インタビュー
2019.04.01
皆さんは「ジョブ・カード」というものをご存知ですか? ジョブ・カードとは「生涯を通じたキャリア・プランニング」および「職業能力証明」の機能を担うツールです。 簡単にいうと履歴書のようなものなのですが、これを通じて自分のキャリアイメージを明確にすることができるため、キャリアコンサルティングを行う上では記入いただいています。
このジョブ・カードを1,000枚以上みてきたHRラボ代表の塚田さんにお話もお伺いしながら、どのようなものかご説明をしたいと思います。
ジョブ・カードは、自分自身のことを理解して、将来どのようなキャリア(職業人生)を目指したいのか、そのためにどうすれば良いのか、を考えるためのツールです。
目指すキャリアを実現するために、これから仕事を通じてどのように成長し、能力開発に取り組んでいくのか、を具体的に記述したものが「キャリア・プラン」です。
ジョブ・カードを使って、自分自身のことをよく理解し、今の自分に何ができるのかが分かるようになると、就職活動で自分の強み等をしっかりとPRできるようになります。
ジョブ・カードは職業訓練受講生、在職者、求職者、学生といった幅広い方々を対象に、目的に応じた各種様式が用意されています。目的に合わせてそれぞれの様式を活用ください。
HRラボでは、以下4種類を推奨して記入いただいています。
様式 | ジョブ・カードの様式一覧 | 目的 |
---|---|---|
様式1-1,様式1-2 | キャリア・プランシート | キャリア・プランの作成 |
様式2 | 職務経歴シート | 職務経歴の棚卸し |
様式3-1 | 職業能力証明(免許・資格)シート | 取得した免許・資格の整理 |
様式3-2 | 職業能力証明(学習歴・訓練歴)シート | 学んできたことの棚卸し |
普段働いていると、自分のことを考える機会はあまり持てません。また、これからのキャリアのイメージを考えてみようとしてもどこから考えていいかわかりません。ジョブカードに沿って記入していくことで、徐々にキャリアが整理されていくようになっています。
自分自身の履歴書や職務経歴書を、より魅力的にするために活用されている方もいらっしゃいます。
ジョブ・カードを作成することで、どのような仕事がしたいのか(興味・関心)、どのように働きたいのか(こだわり・価値観)、何ができるのか(仕事に活かせる強み・能力)、に気づくことができます。
自分自身の「興味・関心」「こだわり・価値観」「強み・能力」の重なりの多い部分に自分の目指すべき方向のヒントがあります。目指すべき方向が分かれば、今は何が足りなくて、これからどうすれば良いのかを考えることができるのです。
これから就職を目指す方(学生・求職者)は、どんな仕事があるのか(仕事の内容や、就職するために必要な能力・条件など)を知ることで、自分にマッチした仕事をなるべく広い範囲から検討することができます。
在職者の方であれば、業界・社内のキャリアパスや仕事内容を理解することで、目指すべき方向がよい具体的なものとなるでしょう。
キャリアは、皆さんの貴重な「財産」であり、皆さんの職業経験とともに成長していきます。ジョブ・カードにより、これまで皆さんが積み上げてきたキャリアを整理し、その成長の状況を確かめることができます。
キャリアは皆さんの職業人生が続く限り成長していきます。ジョブ・カードも、皆さんのキャリアが成長するたびに書き直し、生涯にわたって使い続けてください。
キャリアコンサルティングとは、①これまでのキャリアや職業能力等を整理し、②これからのキャリア・プランを描いていくための相談をすることです。
キャリアコンサルティングを受けると、ジョブ・カードの内容が深まり、充実したものとなっていきます。ジョブ・カードを書いてみたら、是非、キャリアコンサルティングを受けましょう。
※キャリアコンサルタントとは?
キャリアに関する知識と面談技法を学んだ、キャリアコンサルティングの専門家です。キャリアコンサルタントには守秘義務が課せられています。キャリアの悩みをいろいろ相談してみましょう。
キャリコンサルタントは、このジョブ・カードを元に、その方の深堀りをおこない、どのような姿でありたいのか「自分自身を整理するサポート」をおこなっていきます。特にキャリア・プランシートの書き方に迷う方が多いようなので、いくつかポイントをご紹介します。
ここでつまずいて書けない方も多くいます。価値観というと少し大袈裟な感じがしますが、その場合は、まずは次の3点をポイントに考えてみるようにアドバイスをしています。
1、「今の仕事で楽しいと感じるポイント」
2、「どんなことに興味があるか」
3、「どんな趣味があるか」
厚生労働省のサンプルを見ると作文のように長い文章になっているのですが、箇条書きでも構いません。大事なことは文章がまとまっていることではなく、いかに自分自身の細かいことにも目を向けて書き出せているかどうかです。
この項目は、しっかり埋めていただくようにしています。この項目は将来の自分を作るものです。ここの内容が薄いと色んなことにモチベーションを感じづらくなってしまいます。
記入に悩む場合には、是非キャリアコンサルタントに相談をしてみましょう。キャリアコンサルティングでのお話を通じて興味や価値観を伺いながら、将来取り組みたいことをあぶり出していくこともできます。
今までのポイントをふまえて、さっそくジョブ・カードを書いてみましょう。
まずは自分自身のことを書いてみるとで、より的確なアドバイスができるようになります。自分のキャリアイメージを明確にすることで、理想的なキャリア・プランニングにつながります。
今回は、ジョブ・カードを1,000枚以上みてきたHRラボの塚田さんにジョブ・カード記入のポイントをお聞きしながらご紹介をしました。キャリコンサロンでは、キャリアコンサルタントの資格をもつスタッフが全国に多数在籍しています。ジョブカードのサポートの仕方などもテーマに勉強会も実施をしています。
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